仮想通貨テクニカル分析

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仮想通貨取引におけるテクニカル分析とは、過去の値動きをグラフ上に表示したチャートを用いて、相場の分析や価格の予想をする手法のことを言います。

本記事では、仮想通貨取引における「テクニカル分析」の基礎となる点やチャートの見方について解説をしていきます。

チャートの見方「ローソク足」

チャート分析における「ローソク足」には、
「陽線」と「陰線」があります。

ローソク足の実体から伸びている細い線を「ヒゲ」と呼びます。
上に伸びている線は「上ヒゲ」、下に伸びている線を「下ヒゲ」と言います。
ヒゲの一番上が「高値」、一番下が「安値」となります。

陽線の場合、実体の上が「終値」と言い、下は「始値」と言います。

陰線の場合は、上が「始値」、下が「終値」です。

始値は、特定の期間で最初に取引が成立した価格の事を表します。

終値は、特定の期間で最後に取引が成立した価格のことを表します。

大陽線と大陰線

始値よりも終値の方が高かった場合は緑色の「陽線」が表れ、買いの勢いが続いている状況で出て来る実態が長い陽線を「大陽線」と言います。

陽線で終わったいた場合は買いの勢いが強く、陽線が連続している局面の場合は価格が上昇しているサインになります。

始値よりも終値の方が安かった場合は赤色の「陰線」が表れ、売りの勢いが続いている状況で出てくる実態が長い陰線を「大陰線」と言います。

陰線で終わっていた場合は売りの勢いが強く、陰線が連続している局面の場合は価格が下落しているサインになります。

十字線

上昇局面、下落局面のどちらの状況下でもあったものでも最終的には始値と同じ価格で取引を終える可能性もあります。そのような場合、ローソク足の実体がボックス状ではなく「1本線」でその上下にヒゲが伸びる形の「十字線」が表示されます。

これは、投資家が先行きを読み切ることが出来ずに迷っている状況であり、相場の価格が明らかに上昇、もしくは下落している場合でも十字線が出現することにより、流れが大きく変わる可能性があります。

陽トンカチ・陰トンカチ

価格の上昇傾向が続き、長い上ヒゲの陽線もしくは陰線が出現した場合は、買いが急速に勢いを失ったサインになります。上ヒゲが長い陽線の出現は、チャートの価格上昇が鈍る可能性があり、長い上ヒゲの陰線は、売りの勢いが強まることにより流れが変わり、価格が下落する可能性がある売りのサインにもなります。

陽カラカサ・陰カラカサ

価格の下落傾向が続き、長い下ヒゲの「陽線」もしくは「陰線」が出現した場合は、売りが急速に勢いを失ったサインになります。下髭の長い陽線の出現は、価格の上昇傾向に変わる可能性が高く、下ヒゲが長い陰線の場合でも、売りの勢いが減ったことを意味し反発する可能性があります。

ヒゲが短い場合

実体からヒゲが短い場合は、価格の変動がほとんど見られないということになり、この場合はトレンドが出ていないので「買い」と「売り」の判断は難しい相場だと言えます。

分足は時間別で表示することができ、1分足、5分足、15分足や、
1日単位で表示する日足、1週間単位で表示する週足、1ヵ月単位で表示する月足
などがあります。

移動平均線

ローソク足はジグザグに細かく動いているため、1日の価格変動が分かりづらくなる欠点があり、そこで分析に使用されるのが「移動平均線」となります。

チャートに移動平均線を引いて通貨の方向性やトレンド転換のタイミングなどを見つけやすくします。

移動平均線は色によって価格平均の期間が異なり、「短期移動平均線」、「中期移動平均線」、「長期移動平均」などがあります。
移動平均線はローソク足よりも滑らかな動きなので、値動きが一目でわかりやすいというメリットもあります。

一般的によく利用されている日数は25日移動平均線であり、
投資初心者の方でも利用しやすい日数設定となっています。

移動平均線には「デッドクロス」と「ゴールデンクロス」があります。

・デッドクロスは、短期の移動平均線が中期の移動平均線を上から下に抜ける状態のことを表し、下降トレンドに入る可能性が高い売りのサインとなります。

・ゴールデンクロスは、短期移動平均線が中期移動平均線を下から上へ抜ける状態のことを表し、上昇トレンドに入るか可能性が高い買いのサインになります。

テクニカル分析のパターン

テクニカル分析には様々な分析方法が存在するのでご紹介していきます。

トレンド系分析

トレンド系分析とは、チャート上に見られる値動きの傾向を分析する方法を言います。

価格が上がっていくと「上昇トレンド」、価格が下がっていくと「下落トレンド」となり、一定期間の間に価格の上下を繰り返している場合は「レンジ相場」と言います

トレンド分析行っていく上で、上昇トレンドなのか、下落トレンドなのか、レンジ相場なのかを見分ける必要があります。勢いのある上昇トレンドを見極めることが出来れば比較的に初心者の方でも利益を得る事が難しくない分析方法です。

トレンド分析に分類されるものや使用されるものとして挙げられるのはこちらです。

・ローソク足、移動平均線、エンベロープ、ボリンジャーバンド、フィボナッチ・リトレースメント、DMI(方向性指標数)、パラボリック、一目均衡表、など

オシレーター系分析

オシレーター系分析とは、仮想通貨の買い注文と売り注文の偏りに注目し、投資家の心理を読み分析をする方法です。

仮想通貨取引において、投資家はコインの価格を予測し、値上がりしそうな銘柄は購入し反対に価格が下がりそうな銘柄は売却をします。

チャート上で買い注文、売り注文が殺到しそうな予兆をつかみ、トレンドが見られない場合にオシレーター系分析は有効活用されやすいです。

オシレーター系分析に分類されるもの、使用されるものとして挙げられるものはこちらです。

・RSI、ストキャスティクス、MACD、RCI、サイコロジカルライン、モメンタム

フォーメーション分析

フォーメーション分析とは、チャートに表れる特徴的な形から価格を予測していく分析方法のことを表します。

チャートの形は様々な呼び名があります。

・ダブルボトム

・ダブルトップ

・トリプルボトム

・トリプルトップ

・ヘッドアンドショルダーズトップ

・ヘッドアンドショルダーズボトム

・スパイクボトム

・スパイクトップ

・ラインボトム

・ライントップ

・ソーサ―ボトム

・ソーサ―トップ

などの呼び名があります。

値動きを表すチャートは取引結果であり、取引時の投資家の心理的状態も表しています。
過去の取引チャートの形を現在のチャートの形に照らし合わせることによって今後の価格変動が予測できる分析方法のことを言います。

テクニカル分析のメリット

・相場の動きを視覚的に把握することが可能
過去の価格推移を表すチャートが用いられるので、価格の上昇や下落、レンジ相場などの大きなトレンドを視覚的に判断することができ、チャートだけに注目し分析をすることが出来ます。

・経済やニュースなどの知識が無くても問題がない。
投資経験の少ない方でも投資対象の銘柄の知識や比較的簡単に売買のポイントを算出することができます。RSIなど比較的初心者でも簡単にできる計算式などを用いる方法をとることも可能です。
さらに、テクニカル分析を行っていく中で、分析力が向上していくことにより自然と価格の予測精度も高まっていきます。

テクニカル分析のデメリット

・突発な出来事の対応が困難
相場の価格は過去の事例に必ず一致するというわけではなく、あくまで参考の一部に過ぎないません。投資対象となる銘柄のハッキングや、著名人がSNSで銘柄に関連する発言、銘柄のファンダなどと突発的な出来事が起きた場合は急な対応が難しくなります。

・シグナルの見極めが困難

自ら売買のタイミングを見極める必要のないシグナルには「リアルタイムとの連動性」と「シグナルの誤り」などのデメリットとして挙げられる点があります。
速報で入ってくる情報への対応が難しく、実際の市場の動きと投資家の動きが連動しない場面が出てきます。
さらに、複数の違う指標が出ることによって異なるシグナルが発生することもあり、売買の選択に迷ってしますケースもあります。

まとめ

本記事では、テクニカル分析のベースとなる「ローソク足」の見方や、「移動平均線」、「テクニカル分析のパターン」などについて解説をしました。

さらに、テクニカル分析を行っていく上でのメリットやデメリットとして考えられるものも一部執筆しましたが、あくまでテクニカル分析は市場をや価格を予測していく上で、様々な見解をベースにしたものです。

実際にテクニカル分析を取り入れ、仮想通貨に投資をする際は、あくまで無理のない範囲で自分に合った投資方法や分析方法で行うことが重要です。

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